面接・面談の形式として「カジュアル面談」が増えて来ています。
このカジュアル面談。採用面接と何が違うのか、採用に影響するのかといった疑問がよく聞かれます。
カジュアル面談が行われるようになった理由や選考への影響を現職転職アドバイザーがぶっちゃけ解説します。
こんにちは！天職倶楽部を運営するKENです！
天職倶楽部では、各社の人事担当者やキャリアアドバイザー、キャリアアップを目指す人達が交流し、転職だけでなく、キャリアアップ、成功に役立つ情報を提供しています。
私、KENの20代と言えば、自分でもあきれるほどの冴えないサラリーマンでした。
今もとんでもないキャリアを築いたわけではありませんが、年収も1,000万円台の半ばに達し、それなりに成功できたと思っています。
まだまだ上には上がいますが、気持的にはもう十分。今は天職倶楽部の一員として、転職やさならるキャリア形成を目指す人達のサポートを行っています。
この記事では、天職倶楽部に在籍する現役キャリアアドバイザーが、
カジュアル面談に関する疑問を解説します。
カジュアル面談とは
カジュアル面談は、通常のフォーマルな面接よりもくつろいだ雰囲気で行われる採用面接のスタイルで、応募者と採用担当者はカジュアルな服装で会い、対話を通じて個性や文化適合度を評価します。通常の堅苦しい雰囲気ではなく、リラックスしてコミュニケーションを取る場とされています。
人手不足で人材採用が厳しくなる中、カジュアルな雰囲気で応募者を増やそうという試みでもあります。
カジュアル面談が増えている理由
近年の人手不足もあり、企業は良い人材を見つけ採用することが難しくなってきています。たとえば、従来の面接で候補者が企業の求めるスキルや経験を持っているように見えたとしても、実際の仕事でのパフォーマンスに違いが出ることが増えています。
ある企業では、優秀な候補者を採用したと思ったが、実際には業界特有のプロジェクトに対応できないことが判明しました。人材獲得競争が激しさを増している中、企業はこのような採用ミスマッチを避ける必要性が高まっています。
同時に、競争が激化するビジネス環境下では、適切でない人材を雇い続ける余裕がなくなっています。一度採用したら、トレーニングや再採用にかかる費用と時間が増え、リソースを浪費することになります。このため、企業は採用プロセスを改善し、より信頼性のある採用方法を模索しています。
さらに、多くの企業が、従来の面接や履歴書だけでは候補者の本当の能力や適性を正確に評価できないと感じています。たとえば、技術系の職種では、実際にコーディングのスキルを試す場面が必要です。このような背景から、カジュアル面談や実技テストなど、従来の採用方法を補完する新しいアプローチが求められるようになっています。
カジュアル面談は面接ではない？
カジュアル面談は面接と違うのですかという質問がありますが、カジュアル面談はズバリ面接です。
堅苦しい雰囲気では、応募者の本音を引き出せない、応募者も面接では聞きたくても聞けないこともあり、相互に認識のギャップが生じやすくなります。そのため、くつろいだ雰囲気で双方が聞きたいことを聞き、話したいことを話せるようにすることでそのギャップを減らし、双方にとってメリットのある面接、採用活動にしようという思いで実施されている面接の一形態です。
企業が手間暇かけて実施するカジュアル面談が選考に関係しないはずありません。
カジュアル面談はフォーマルな面接ほど堅苦しくありませんが、面接であるという認識してください。
カジュアル面談で不採用になることはありますか？
カジュアル面談だけで不採用になるということは相当な事情がない限りありません。
カジュアル面談は企業と応募者のギャップを埋めるという狙いと応募者の裾野を広げ、多くの応募者を集めようという狙いがあります。
カジュアル面接が普通の面接と同じものであるという認識が広がってしまうと応募者してみようという人が減ってしまう可能性があります。
カジュアル面接は、ひとまず合否に関係なく、気楽に会社に接触してもらう場として実施されていますので、カジュアル面接で合否を決めることは通常ありません。
カジュアル面談でいきなり不採用になるということは普通ありませんが、カジュアル面談での受け答えや印象といったものがその後の選考に影響しないかといったら、そんなことはありません。カジュアル面談も選考の一過程であることに間違いありません。
カジュアル面談で自己PRや志望動機を聞かれた
参加者としては気軽な面談のつもりが、本格的に志望動機を聞かれたり、自己PRを求められたりすることもあります。
カジュアル面談は気軽に聞きたいことを聞き、双方の理解を深める場であり、採用選考とは関係ないという前提ではありますが、採用する側は少しでも良い人材を見つけたいという思いから、自己紹介や志望動機、職務経歴やスキルといった突っ込んだ質問をすることもあります。
面接ではないのに面接並の質問をされたと憤る方もいるかもしれませんが、そのような場面の振る舞いでその後の合否に影響したりもします。
カジュアル面談とはいってもある程度は選考の場という心構えで参加すべきです。
カジュアル面談では本当にカジュアルな服装で良いのか？
カジュアル面談は自由な服装で実施されるのが一般的です。
ただし、自由とは言え、常識の範囲内であるべきです。
では、どこまでが常識？という話になりますので、カジュアル面談での服装はオフィスカジュアルやビジネスカジュアルが常識と考えておきましょう。
では、どこまでが常識？という話になりますので、カジュアル面談での服装はオフィスカジュアルやビジネスカジュアルが常識と考えておきましょう。
カジュアル面談に履歴書や職務経歴書は必要？
カジュアル面談では、通常は履歴書や職務経歴書の提出は求められません。
もし、カジュアル面談で履歴書や職務経歴書の提出を求められたとすれば、その会社はカジュアル面談といったものを十分に理解していない会社の可能性があります。
採用活動は企業にとって非常に重要な業務です。その採用活動において、他社と認識が大きく異なったり、準備不足が目立つ会社は会社全体がそのような状態の会社だと思った方が良いです。
カジュアル面談で聞かれることは？
カジュアル面談で企業から聞かれることは凡そ以下のような内容です。
面接ではありませんが、その後の面接での印象にも影響しますので、しっかりと準備しておきましょう。
- 自己紹介
- 転職活動の状況
- キャリアプラン
- 入社後にやりたいこと
- 会社について気になること
カジュアル面談は新卒入社者向けがメインですが、転職希望者向けのカジュアル面談も増えてきています。もっとも、転職希望者向けには以前から転職フェアや転職セミナーといった形で採用担当者と転職希望者が接点を持ち、相互理解を深める場がありました。カジュアル面談はそれらの個別対応版といった趣でもあります。
| 転職エージェント | |
| 大手 総合型 | 求人数No.1。転職者の8割近くが利用。 満足度No.1。手厚いサポートが売り。 |
| ハイクラス | ハイクラス転職に強み。東証プライム市場上場企業 |
| 若手 | 第二新卒、既卒、フリーター等、若手転職に特化 |
| ITエンジニア | IT/Web業界のエンジニア・クリエイター専門 IT・WEB・ゲーム業界に特化した転職エージェント |
| 外資系 | JACリクルートが運営する英語力を活かす転職サイト |
| その他 | 工場系の仕事に特化した転職サイト 飲食業に特化した転職支援サービス 外食産業・飲食業界特化の転職支援サービス 介護職に特化した転職・派遣紹介サービス |
近年、採用の現場で「カジュアル面談」という形式が増えてきています。カジュアル面談は、リラックスした雰囲気で行われる面談の一形態であり、求職者と企業の双方が互いの理解を深めるための場として利用されます。この形式は、企業の文化や雰囲気を感じ取りやすく、通常の面接では得られない情報を提供することができる一方で、準備や態度においても注意が必要です。以下に、カジュアル面談の特徴と注意点について詳しく解説し、転職活動に役立つポイントを提供します。
まず、カジュアル面談の特徴と目的について理解しておくことが重要です。カジュアル面談の主な目的は、企業の文化や価値観を理解すること、求職者と企業の期待値を確認し合うこと、そしてリラックスした雰囲気で双方が互いに自然な姿を見せ合うことです。通常の面接とは異なり、カジュアル面談では形式的な質問よりも、企業の理念や日常的な業務についての対話が中心になります。このため、企業の雰囲気やチームの文化を感じ取る良い機会となるのです。
カジュアル面談の形式がカジュアルであるからといって、準備を怠ってはいけません。まず、リラックスしすぎないことが大切です。カジュアル面談とはいえ、基本的な礼儀やマナーを守ることは必須です。挨拶や時間厳守、感謝の意を示すことを忘れずに、プロフェッショナリズムを保つことが求められます。リラックスしすぎて無礼や不真面目な印象を与えないようにすることが重要です。
次に、企業文化や価値観の理解を深めることがカジュアル面談の目的の一つです。面談前に企業のウェブサイトや最近のニュース、社員の口コミなどを調べ、企業の文化や価値観について基本的な理解を持っておくことが重要です。面談時には、企業の文化や理念について積極的に質問し、自分がどのようにその文化にフィットするかを考えることが有効です。これにより、企業側も求職者の本音や意欲をより深く理解することができるでしょう。
自己紹介と話題の選び方もカジュアル面談では重要なポイントです。自己紹介では、自分の経歴や強みを簡潔に伝え、企業の文化や価値観に合わせた話し方を心掛けることが求められます。また、話題の選び方についても、業務に関する質問だけでなく、企業の理念や社会貢献活動についても触れることで、企業に対する興味や理解を示すことができます。これにより、面談がより充実したものとなります。
さらに、双方の期待値の確認もカジュアル面談では重要です。求人情報や面接での説明と実際の業務内容にギャップがないかを確認することが大切です。面談時には、具体的な業務内容や期待される成果について質問し、自分のキャリアの方向性や希望条件についても明確に伝えることが有効です。これにより、企業側と求職者の期待が一致しやすくなります。
カジュアル面談では、企業側の雰囲気を観察することも重要です。オフィスの環境やチームの働き方を観察し、実際の業務環境を感じ取ることができます。また、面談中に企業のスタッフと軽く話す機会があれば、彼らの反応や働き方を観察することで、企業の文化やチームの雰囲気についての理解を深めることができます。
最後に、フィードバックの活用もカジュアル面談の後に有効です。面談後に企業からのフィードバックを求めることで、自分の強みや改善点を把握し、次回の面談や選考に役立てることができます。受けたフィードバックを基に、自分の面談の進め方や準備方法を改善することで、次回の面談での成功率を高めることができるでしょう。
カジュアル面談は、リラックスした雰囲気で企業と求職者が互いの理解を深めるための有効な手段です。リラックスしすぎず、基本的なマナーや準備を整え、企業文化や価値観を理解し、自己紹介や話題の選び方に注意を払いましょう。また、企業側の雰囲気を観察し、双方の期待値を確認することで、より良いマッチングを目指すことができます。フィードバックを活用し、常に改善を図る姿勢も大切です。これらのポイントを意識し、カジュアル面談を成功させるための準備を整えることで、転職活動の成果を最大化することができるでしょう。
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