近年、テレビやYouTube、SNSなどで「転職は前向きな選択」「キャリアアップの近道」といったメッセージを強調するCMが目立つようになりました。スーツ姿の若手社員が晴れやかな表情で新しい職場に向かう映像や、「もっと自分らしく働こう」といったコピーは、多くの人の心に響くものです。しかし、転職エージェント業界の内側を知る立場から言えば、こうしたイメージには意図的に強調された側面があるのも事実です。本記事では、転職が本当に「良いこと」なのか、その実態を冷静に掘り下げていきます。

こんにちは!天職倶楽部を運営するKENです!
天職倶楽部では、各社の人事担当者やキャリアアドバイザー、キャリアアップを目指す人達が交流し、転職だけでなく、キャリアアップ、成功に役立つ情報を提供しています。
私、KENの20代と言えば、自分でもあきれるほどの冴えないサラリーマンでした。
今もとんでもないキャリアを築いたわけではありませんが、年収も1,000万円台の半ばに達し、それなりに成功できたと思っています。
まだまだ上には上がいますが、気持的にはもう十分。今は天職倶楽部の一員として、転職やさらなるキャリア形成を目指す人達のサポートを行っています。
転職サイトのCMの言うこと、鵜呑みにしていいの??
■20代転職ほかフリーターなど学歴不問の就職
『第二新卒エージェントneo』
■求人情報保有数ダントツNo.1
『リクルートエージェント』
この記事では、天職倶楽部に在籍する現役キャリアアドバイザーが、
転職サイトCMを信じていいのか?を解説します。
転職がポジティブに描かれる理由
まず、なぜここまで転職が推奨されるのかを理解する必要があります。その背景には大きく3つの要因があります。
1つ目は、労働市場の流動化です。終身雇用が崩れ、企業側も「人材の入れ替え」を前提とした経営を行うようになりました。優秀な人材を確保するためには、外部から採用する必要があるため、転職市場そのものが拡大しています。
2つ目は、転職エージェントや求人媒体のビジネスモデルです。転職エージェントは、求職者が企業に入社した際に成功報酬を受け取ります。つまり、「転職が成立すること」が利益につながる構造です。そのため、転職のハードルを下げる広告が増えるのは自然な流れとも言えます。
3つ目は、働き方の多様化です。副業やフリーランスなどの選択肢が広がり、「一つの会社に縛られない生き方」が価値として認められるようになりました。この流れの中で、転職も「自己実現の手段」として語られるようになっています。
CMが伝えない「転職の現実」
しかし、CMや広告では語られない現実も存在します。ここが最も重要なポイントです。

転職すれば必ず年収が上がるわけではない
広告では「年収アップ成功!」といった事例が強調されますが、実際には年収が下がるケースも少なくありません。特に未経験職種への転職や、景気の影響を受けやすい業界ではその傾向が顕著です。
また、年収が上がったとしても、その裏側で労働時間が増えているケースもあります。いわゆる「見かけ上の成功」に惑わされない視点が必要です。
転職回数が増えるリスク
転職を繰り返すこと自体が必ずしも悪いわけではありません。しかし、企業によっては「短期間での離職が多い人」に対して慎重になる傾向があります。
特に日本企業では、まだ「長く働くこと」が評価される文化が根強く残っています。そのため、転職回数が多くなると選考で不利になる可能性もあります。
環境が変わっても問題が解決しないことがある
「今の会社が合わないから転職したい」という動機はよくあります。しかし、その不満の原因が自分のスキル不足や価値観の問題である場合、環境を変えても同じ問題に直面することがあります。
例えば、「人間関係が悪い」と感じていた人が転職後も同じ悩みを抱えるケースは珍しくありません。これは、転職が万能な解決策ではないことを示しています。
転職エージェントの“本音”
転職エージェントは求職者の味方である一方で、ビジネスとして動いています。そのため、必ずしも「あなたにとって最適な選択」だけを提案するとは限りません。
例えば、
- 内定が出やすい企業を優先的に紹介する
- 早期決定を促す
- 希望と少しズレた求人でも「可能性があります」と勧める
といったケースも現実には存在します。もちろん全てのエージェントがそうではありませんが、構造的にそうなりやすい点は理解しておくべきです。
それでも転職が有効なケース

ここまでネガティブな側面を説明しましたが、転職が有効なケースも確実に存在します。
スキルや経験が市場で評価される場合
専門性が高い職種や、需要が高いスキルを持っている場合、転職によって大幅な年収アップやキャリアアップが実現することがあります。
明確なキャリア戦略がある場合
「なぜ転職するのか」「転職によって何を得たいのか」が明確な人は、転職を成功させやすい傾向があります。逆に、なんとなくの不満で動くと失敗しやすくなります。
現職に明らかな問題がある場合
長時間労働やハラスメントなど、明らかに労働環境に問題がある場合は、転職は有効な選択肢です。この場合、転職は「逃げ」ではなく「合理的な判断」です。
転職を考える前にやるべきこと
転職を検討する際には、まず以下の点を整理することが重要です。
- 現職の不満は何か
- その不満は転職で解決するのか
- 自分の市場価値はどの程度か
- 将来的にどんなキャリアを築きたいのか
これらを言語化せずに転職活動を始めると、判断軸がブレてしまい、結果として後悔につながる可能性があります。
情報の“受け取り方”が重要

CMや広告は、あくまで「魅力的に見せるためのもの」です。そこに嘘があるとは限りませんが、都合の良い部分だけが切り取られているのは事実です。
重要なのは、その情報をどう受け取るかです。
- 成功事例だけでなく失敗事例も見る
- 複数のエージェントや情報源を比較する
- 自分の状況に当てはめて考える
こうした視点を持つことで、情報に振り回されずに意思決定ができるようになります。
まとめ:転職は「手段」であって「目的」ではない
転職は決して悪いことではありません。しかし、それ自体が目的になってしまうと、本質を見失います。
大切なのは、「自分がどう働きたいのか」「どんな人生を送りたいのか」という軸です。その上で、転職が必要であれば選択すれば良いし、そうでなければ現職での改善を目指すべきです。
CMのメッセージに流されるのではなく、自分自身の状況を冷静に見つめること。それが、後悔しないキャリア選択への第一歩です。
- IT・Webエンジニア特化の転職支援サービス
- ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1
- 保有求人7000件以上のうち8割以上が年収600万円以上のハイクラス求人




コメント